VOICES
社員紹介
香料の製造に、体調を万全に段取り良く挑む。
上司や先輩に何でも相談できる環境。
羽田工場製造2課 / 2019年入社
今野 確
Akira Konno
生物学部生物学科卒。学生時代は森林で動植物の生態をフィールドワークし、卒業研究は菌類について。水圏生物の同好会にも所属し、魚介類も観察・研究する。もともと香りが好きで、香料業界を志望。面接でしっかり対話でき、工場見学でも雰囲気の良さを感じた同社に入社。趣味は熱帯魚とアロマ。
入社後は3カ月間の研修で香料の基礎やつくり方を学び、その後製造部に配属されて先輩のOJTによる指導を受け、今は主に食品香料をつくっています。上司の指示のもと、お菓子や飲料などに使われる香料の製造担当として、1㎏単位から100㎏単位、多いとt単位まで計画的に製造します。例えば多くの香料をつくるには、原料も重いものを運んだりするので体力も必要ですし、常に万全な体調管理と段取り良くつくることを心がけています。
固形物から香料を抽出し液体として納品することが多いですが、最後は上司が香りを確かめ品質管理を経てお客様に納品するという流れ。特に身近なスーパーやコンビニで、自分が携わった香料が含まれている食品を見たときは嬉しいですね。大学の卒業研究で使った測定器も工場にはあり、機械や化学などの基礎知識も仕事に生きていると感じます。今は先輩が提示する製造方法でつくりますが、若手の意見や提案も先輩は聞いてくれ、相談には良きアドバイスもくれる風通しの良さを実感。オンとオフのメリハリもつけられる環境です。
今後は、当社を代表する香りのサンプルづくりに貢献したいです。将来はどんな原料でどうつくるか、いわば香りのレシピを考える開発者、または最後にいろいろ測定して品質や安全性を保証できる技術者になっていけたら、と思います。就職活動ではモノづくり現場をたくさん見た方がいいと思います。香りが好きな人は、当社の工場見学をお勧めします。
工場の臭い対策やガス用着臭剤の開発など、
社会貢献性の高い仕事は当社の誇りです。
技術部 / 2009年入社
林 桂太
Keita Hayashi
大学院理工学研究科応用化学専攻修了。学生時代は、主に有機合成について研究。化学系の人は石油系や高分子製品の開発などに進む人が多い中、匂いをつくる香料業界が面白いと感じ、同社を志望。学生時代はマンドリンサークルで活躍し、現在はピアノを趣味に家族ともクラシックを楽しむ。
1年目は研修後に食品香料の製造を担当し、2年目から3年目は香りをつくるために有機合成の研究に打ち込みました。4年目以降、現在の技術部で①企業の臭い対策として消臭剤の開発、②工業用香料としてガス用着臭剤の開発、③昆虫の誘引剤・忌避剤の開発という大きく3分野の仕事をしています。①は工場などから出る臭いが働く人や周辺地域に悪影響を及ぼすことがあり、その課題解決に乗り出します。匂いの原因物質は全く違うので、工場内を調査し、別の臭いとの化学反応によって消臭を図ったり、いい香料を振りまいて感覚的に消臭したりします。当社は悪臭除去に関してノウハウの蓄積もあり、快適な生活空間をつくれる点も強み。「匂いがなくなった」と人や企業に感謝されることが、やりがいになります。
また①に関しては、当社はLPガスや都市ガスに臭いをつける着臭剤を開発しています。本来ガスに臭いは少なく、わざとガス漏れを鼻で検知できるようにしているのです。ガス漏れからの爆発を未然に防ぐわけで、人の命を救う社会貢献性の高い仕事だと自負しています。
就職活動においてはなかなか内定をもらえず、憂鬱になることもあるでしょう。私も明るく前向きな学生を演じていたところがあります。でも、今思うと自分を飾りすぎず、ありのままの姿を見せる方が大切で、それを続けていればいつか良い出会いに恵まれるはずです。当社には臭いに敏感な人、食物や花などたくさんの匂いをかいだ経験も生かせますよ。